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現役時と引退後のライフプラントと税金執筆者:税理士、CFP ® 藤崎 仁
じめに
プロスポーツ選手は、社会的にステイタスの高い職業であり、常に注目をあびる存在です。
また、一般的な職業と比較して何倍、何十倍もの収入を得ることも可能であり、憧れの職業でもあります。一方で、選手として第一線で活躍できる期間が短いという現実もあります。

したがって、現役中に、第二の人生や老後をふまえた上でのライフプランを考えることが必要であると言えます。

引退後にどのような第二の人生を送るにしろ、資金的な余裕があれば安心です。プロスポーツ選手の皆さんが、第二の人生や老後へ資金を残すためのポイントを見ていきましょう。

役時
多くのスポーツ選手の収入面での特徴として、契約時に一時的に多額の収入があること、高い収入が得られる期間が一般的な職業より短いことが挙げられます。収入が高いということは、相応の税金を支払うことにつながります。収入が多い現役時に、支払う税金の額を抑えながら(もちろん脱税はNGです)、資金を残していくことがポイントとなります。

プロスポーツ選手として活躍していくためには、厳しいトレーニングなど様々な努力をしていかなければなりませんし、憧れの職業であるというイメージを保っていくことも重要なことです。

プロスポーツ選手としての事業に必要な費用は必要経費として収入から控除することができます。具体的には、遠征費、宿泊費、試合やトレーニングの際の交通費、トレーニング道具の購入費用、後援者らとの会食費などが経費となると考えられます。適正に経費を計上することが節税につながりますので、もれがないようにしなければなりません。

会社を設立してその会社にプロスポーツ選手としての収入を計上し、選手自身はその会社から給料をもらう形をとることにより節税となる方法もあり、実際に活用されている方も多いようです。ただし、この方法はやり方を一歩間違えるとトラブルにつながりますので慎重に進めていかなければなりません。

また、収入が高いプロスポーツ選手は、銀行や証券会社等の金融機関にとっても別の意味で注目の的となります。十分な検討をすることなく投資商品を買ってしまったり、多額の生命保険に加入してしまったりといったケースをよく耳にします。儲かる投資商品には、損するリスクがつきものです。

生命保険は、加入する方の様々なリスクに備えるためのものですので、必要とされる金額は人によって違ってきます。いずれも、大切なお金を無駄にすることのないように、どのような商品が自分に合っているのか、あるいは、買ってはいけないのかというような選球眼が必要となります。

退後
プロスポーツ選手としての引退後は、第二の人生が始まります。これまでの経験を生かして後進の指導にあたる、新たに飲食店等のビジネスを立ち上げる、タレント活動を行うなど様々だと思います。

特に、ご自身でビジネスをされる方は、これまでのスポーツ選手としての能力や経験とは違ったスキルが求められます。

引退後のライフプランにおける収入源は、言うまでもなく、そのビジネスによる収入となります。つまり、ライフプランとビジネスプランが隣り合わせの関係にあると言え、ビジネスの成否がそのままその方のライフプランに影響を与えることになるのです。まずは、家計をまかなえるだけの利益を確保するためのしっかりとしたビジネスプランを考え、運営していくことが必要となります。

飲食店など事業を立ち上げるのに設備が必要な場合は、金融機関から融資を受けることもあるでしょう。従業員を雇うのであれば、その従業員だけではなく、家族の生活まで考えなければなりません。また、日々の取引を明確にするために帳簿をつけるといった作業も必要になります。
 
現役時代に引退後のことや、さらに老後のことを考えるというのはなかなかできることではありません。ましてや一人で何もかも考えるのは無理な話です。専門家の知恵を借りて、自分の人生をよりよいものにして下さい。
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